石の門ーテッペイセキ?に表札
この表札は若松の酒販会社の社長さんが「書」を嗜まれていて
彼女(家主)に進呈したものらしい・・・。先輩の油絵の展覧会では
題名とプライスが入った「キャプション」を彼が制作していたらしい・・・。
この「松屋邸」を時々訪れていたのは、実は私の結婚前の「本籍地」は
北九州の「若松」だったので何かしらの縁もあり・・・。自ずと松屋姉とも
「御縁」を感じていた。ー若松は「わたくしエリア」に入っていた。
この表札を制作された酒販会社の社長さんは多分、察するところ
加山雄三の「若大将シリーズ」なんかが流行っていた頃「青春時代」で
お葬式の時「加山雄三」みたいな格好良さをもち備えて居た方らしい・・・。
と息子さんの「弔辞」で測りしれたのだけれど。ロマンティストを自然に演じられた
御仁のように思っていた。ー「あをぎり」にもひとりでフラリとお見えになって・・・
門司にいい物件があるので母里くんあたりが取りかかってくれるといいんだがねえ。
とおっしゃったのを覚えていて・・・。何をしにいらしたんだろうか、とか思って
当時は解らなかったけれど、そうに違いない。ーもう、今は亡くなられてしまって
少し、寂しい。ーこの表札も私達の思い出を抱えたまま、存在が消滅される。