うちの(母里家)子供達の話
うちの子供達は、兎に角「放任」で育てた。ーお姉ちゃんは既に成人していて。
未だ学生だけれど就職が決まりお務めしていて「準社員になった!」と、つい
最近メールが入り喜んでいる。
弟の方も高校受験で受かるのか落ちるのか解らない狭間の状態にも拘わらず
落ち着いていて、とても受験生とは思えない。私達、親はかなりの放任状態で
二人を育てた。ーというか双方のおばあちゃんに手伝ってもらいながら・・・。
二人が幼い頃、妙に覚えている「台詞」がある。学校から帰って1度ランドセルを
部屋におくと隣近所や、その辺りの公園、路地などに出掛ける前に必ず
「お母さん、ちょっと旅にでてくる」と私に言い置いて出掛けたもので。
私はその台詞が面白く。「暗くなる前には帰ってきてね。」とお願いした。
だんだん大きくなると「旅に出てくる」という範囲も広がる訳だけれど、何故かしら
「どこか」とは聞かずに「暗くなる前には必ず帰ってくるのよ!」といいおいた。
このやり取りはヤンソンの「ムーミン一家」ととてもにていて・・・。
私は日本で放映されたアニメの「ムーミン」は知らないけれど、意地悪な「ミィ」と
大人びた「スナフキン」の事だけは知っていた。ーあとから文献でヤンソンの事
を知った。そういえば若い頃から私達の家にはいつもスナフキンやミィみたいな
人達が出入りしていた。ー「制作ハウス・ヤンソン」