九州で「はりはり鍋」をだして、かれこれ10年
鯨の「鍋」をやってみよう!と考えて、「本場・大阪」に「徳家」という店を訪ねて
いった!!その店は高速道路からも見えるように、ビルの屋上に「鯨の看板」
を掲げ、多分グリンピースとも戦えるほどに勢いよく「鯨料理」を世に知らしめた
「店」である。ー私が訪ねたその日も偶然に京都大学関係の諸氏、面々の
お集まりが催されていた。---この時とばかりに名詞交換などもおこなって
様々な書籍も御紹介いただいた。
あの日、ああそうか、偶然とはいえ「日本の食文化」を考える会。会長さんとか
お偉い諸先生方にお会いできたのに・・・。なんの交流も行っていない。
その交流がどうしても必要であれば続いていたのだと思う。
なのに。どういう訳だか「鯨料理」は「あをぎり定番」となっていて、今もお客様に
親しまれている。ー私が九州で「はりはり鍋」をはじめた頃は未だ、一般には
「水菜」がそんなに出回っておらづ、小倉の「旦か市場」の京野菜をおいている
八百屋さんにお尋ねしたりして仕入れていた。
昨今では「水菜」をサラダや普通に鍋などに使えるように「スーパー」にも出回って
いて・・・。随分、普及したものだと思う。
ただ、やはり「はりはり鍋」は九州ではなじみのない「鍋」なはずである。
よくふざけて「ビンボー料理」とか言ってたけど。京都で「はりはり鍋」というと
ガシガシした堅い「水菜」で脂気の強い食材とあわせて食したらしい。所謂「家庭
料理」なわけだから・・・・。「鯨」が御縁ではじめた「はりはり鍋」をまだ、まだ美味しく
召し上がっていただく「食材」を考えたい。