懐石料理
長年「懐石料理」の事を考えていた。-息子にマツワル事件から「父親」と
「母親」の役割がようやく、わかったような気がする。ーそして「懐」のことが
少し解釈できて・・・。「懐」とは男子の「精神」のようである。
旦那(彼)いわく。「心が折れた」という表現で、私(母)を慰めてくれた。-そうです。
「心が折れた」わけです。-彼(夫)は私を責めず「息子の心が折れた」のだと・・・。
ここは「父親」の役割を本当に垣間見た。-折れた息子の心は父親でないと治癒できない。
私(母親)は成すすべも無く・・・。ただ「オロオロ・・・」するばかり・・・。彼(息子)はお父さん
の「懐」が欲しかったのだと思う。-父親の役割。-息子は父親の姿をみて育つ。
母親では、どうしても出来ない「人間の懐」は父親が息子に伝える。
「お袋」イコール「母親」というけれど・・・。「お袋」にはできない事がある。-男子の懐。
そこで「懐石料理」の話。茶人は「懐」がないと「亭主」にはなれない。-「亭主」の趣が
「懐石料理」の「意思」なわけで・・・。ウチの亭主はアーティスト。彼は茶人ではないけれど
彼の今回の「心が折れた」という表現には「現代の茶人」に相応しい安心できる「懐」を
感じた。-大きなお腹もまんざらではないかもしれない。
そして我が息子もお父さんの「懐」をみて感じて大きく育って欲しい。母親は一言もない。